Amazon(アマゾン)で商品を出品するためには、出品者の信頼性を確認することを目的とした出店審査を通過しなければなりません。
本記事では、Amazon(アマゾン)の出店審査について必要な書類や申請手順、通過するためのポイントまで詳しく解説します。
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目次
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1Amazon(アマゾン)の出店審査とは
Amazon(アマゾン)では、商品の出品を希望する個人事業主や法人に対して、出店審査を実施しています。
出品者の信頼性確認を目的に審査が行われるため、出品者はこの審査に通過しなければAmazon(アマゾン)で商品を販売できません。
必要な書類を揃え、公式のフォームから申請することで、審査を受けることができます。無事に審査を通過すれば商品を出品できるので、出店審査の準備を慎重に進めましょう。
2Amazon(アマゾン)の出店審査に必要な書類
Amazon(アマゾン)の出店審査に必要な書類は、法人と個人事業主で異なります。それぞれのケースで必要な書類を解説します。
法人の場合
法人の場合に必要な書類は、以下の通りです。
必要な情報 | 詳細 |
---|---|
会社情報 | ・法人番号 ・登記簿上法人名(ローマ字、日本語) ・本社所在地 (住所)、郵便番号 ・店舗名 |
アカウント担当者情報 | ・顔写真入りの身分証明書 ・クレジットカード情報 ・各種明細書 |
法人の場合は、個人事業主とは異なり、会社情報の提出が必要です。13ケタの法人番号は国税庁の法人番号公表サイトで確認することができます。
●身分証明書
身分証明書については、パスポートまたは運転免許証と定められているため、個人番号カード(マイナンバーカード)は審査に利用できません。提出時には以下ポイントに注意しましょう。
【提出時の注意点】
- 身分証明書の氏名とセラーセントラルに登録した情報が一致している
- 身分証明書に顔写真が入っている
- 身分証明書は有効期限内である
- スマートフォンなどで撮影または原本をスキャンしたデータである
(運転免許証の場合は両面)
※スクリーンショットは利用できません - 提出するデータはカラーである
※白黒は利用できません - ファイル形式は「.png」「.tiff」「.tif」「.jpg」「.jpeg」「.pdf」のいずれかである
- ファイル名に絵文字や特殊記号を使用していない
- パスポートの場合は、居住国発行かつ署名を記載しているもの
●取引明細書
取引明細書については、以下のいずれかの書類が必要です。
【必要な書類】
- クレジットカードの利用明細書
- インターネットバンキング取引明細
- 預金通帳
【共通の注意点】
- スマートフォンなどで撮影または原本をスキャンしたデータである
※スクリーンショットは利用できません - 過去180日以内に発行されたもの
- 氏名、請求先住所、銀行情報(クレジットカード会社の情報)が確認できる
- 発行日または取引履歴のページが確認できる
- 提出書類はパスワードで保護していない
- ファイル形式は「.png」「.tiff」「.tif」「.jpg」「.jpeg」「.pdf」のいずれかである
- ファイル名に絵文字や特殊記号を使用していない
【各書類ごとの注意点】
書類 | 注意点 |
---|---|
クレジットカードの利用明細書 | ・郵送で届いた利用明細は、画像ファイルまたはスキャンデータで提出 ・Webの利用明細は、PDFでダウンロードできるものに限る(スクリーンショット・キャプチャは無効) |
インターネットバンキング取引明細 | ・過去180日以内の入出金履歴を確認できる ・PDF形式でダウンロードしたものを提出 |
預金通帳 | 過去180日以内の最終取引履歴を確認できるページと名前が記載されているページの撮影画像もしくはスキャンデータで提出 |
個人事業主の場合
個人事業主の場合に必要な書類は、以下の通りです。
必要な情報 | 詳細 |
---|---|
アカウント担当者情報 | ・顔写真入りの身分証明書 ・クレジットカード情報 ・各種明細書 |
法人とは異なり、アカウント担当者である本人を確認できる書類のみの提出を求められます。身分証明書や各種明細書の注意点は、法人と同様です。
3Amazon(アマゾン)の出店審査の流れ
Amazon(アマゾン)の出店審査の流れは、以下の通りです。
- 審査に必要な書類を用意する
- 出品用アカウントを作成する
- フォームに必要な情報を入力し申請する
1. 審査に必要な書類を用意する
まずは、先述した法人・個人事業主それぞれが審査に必要な書類を用意します。
書類に不備があった場合、不備のなかった書類も含めて全て再提出する必要があるため注意が必要です。
2. 出品用アカウントを作成する
Amazon(アマゾン)の出店審査を受けるためには、出品用アカウントが必要です。
出品用アカウントの作成は、以下の3ステップで行います。
【アカウントの作成手順】
- アカウント登録ページへアクセスし「さっそく始める」をクリックする
- 登録したメールアドレスに届いた確認コードを入力する
- 該当する項目を選択する
3. フォームに必要な情報を入力し申請する
出品用アカウントの作成が完了したら、フォームに必要な情報を入力します。申請が完了し、審査が通過したら出店が可能になります。
【法人の場合】
- ビジネスの情報(法人番号や会社住所など)を入力
- 出品者の情報(国籍、出生国、生年月日など)を入力
- クレジットカードの情報を入力
- ストアの情報を入力
- 本人確認の書類をアップロード
【個人事業主の場合】
- 「事業者の所在地」「業種」「氏名」をそれぞれ入力
- 出品者の情報(国籍、出生国、生年月日など)を入力
- クレジットカードの情報を入力
- ストアの情報を入力
- 本人確認の書類をアップロード
4Amazon(アマゾン)の出店審査にかかる期間
Amazon(アマゾン)の出店審査の結果は、申請後3営業日を経過すると公式ページに記載されます。あくまで目安ですが、3営業日を大幅に過ぎても審査結果が届かない場合は、Amazon(アマゾン)に問い合わせしましょう。
5Amazon(アマゾン)の出店審査を通過するためのポイント
Amazon(アマゾン)の出店審査を通過するためのポイントは、以下の2つです。
- 必要な書類を事前に用意する
- 書類を確認しながら必要な情報を入力する
必要な書類を事前に用意する
Amazon(アマゾン)の出店審査で落ちる理由の多くは、必要書類の不備です。書類が不足していると審査に必要な情報が足りないため、書類を不足なく揃える必要があります。
書類の内容にも注意が必要です。例えば、取引明細書はPDF形式で用意する必要があるため、ファイルの形式に注意しなくてはなりません。チェックリストを作成し、各書類それぞれに定められたルールを確認したうえで、提出書類を揃えましょう。
書類を確認しながら必要な情報を入力する
Amazon(アマゾン)の出店審査を申請する際、フォームに必要な情報を入力するステップがあります。
書類に問題がなくても入力内容と異なると審査に落ちるため、書類との相違がないように慎重に入力しましょう。申請前の再チェックが重要です。
6Amazon(アマゾン)への出品に審査が必要な商品
Amazon(アマゾン)では、出品するために審査が必要な商品を定めています。
以下の3つに分けて、出品の際に審査・許可が必要な商品や出品が制限されている商品をチェックしていきましょう。
- 書類審査が必要な商品
- 出品許可が必要な商品
- 出品が制限されている商品
書類審査が必要な商品
対象商品は随時更新されるため、出品する際に必ず最新情報を確認しましょう。
【書類審査の対象になるカテゴリおよび商品例】
- 玩具:子ども用ジュエリー、透明インクペン、アウトドア用おもちゃなど
- 乳幼児・子供用品:抱っこ紐、ベビーカー、二段ベッドなど
- 防災・安全保護用品:防煙マスク、防災警報器、消火器など
- 生活用品:湯たんぽ、珪藻土製品など
- 家電製品:ACアダプター、家電用バッテリー充電器、延長コードなど
- リチウムイオン蓄電池:カメラ用リチウムイオンバッテリー、モバイルバッテリーなど
- 照明・電灯:シーリングライト、LED電球など
- 暖房器具:電気カーペット、電気ヒーター、石油ストーブなど
- 調理家電:ホットプレート、ミキサー、電気圧力鍋など
- 理容家電:ペット用バリカン、ヘアアイロン、美顔器など
- 一般家電:扇風機、空気清浄器、電気掃除機、ワイヤレススピーカーなど
- レジャー関連製品:ポータブル電源、登山用ロープ、LEDヘッドライトなど
- 車・バイク・自転車関連製品:カーバッテリー充電器、チャイルドシートなど
- レーザー発光製品:レーザー付放射温度計、レーザーポインターなど
- 化学製品:ペイントストリッパー
- ガス器具関連製品:カートリッジガスこんろ、ガスストーブなど
(引用:Amazon セラーセントラル|リコールと商品の安全性)
出品許可が必要な商品
Amazon(アマゾン)では、自社製品のブランドを守る「ブランド登録」サービスがあります。ブランド登録がされている商品をほかの出品者が販売したい場合は、そのブランドに対して出品の許可を得なくてはなりません。
出品許可申請が必要な商品や具体的な申請方法は、以下参考ページから確認しましょう。
(参考:セラーセントラルページ、Amazon出品大学のページ)
出品が制限されている商品
Amazon(アマゾン)では、安全かつ合法な商品を販売するために、違法または危険な商品が販売されないような制限を設けています。
セラーセントラルページでは、以下のジャンルに対して、制限対象商品を掲載しています。該当するジャンルで商品を出品したい場合は、必ず最新情報を確認しましょう。
【制限対象商品例】
- 酒類の取り扱い
- 動物と動物商品
- カー&バイク用品
- 医薬部外品および化粧品
- 通貨、硬貨、および現金同等品
- 栄養補助食品
- 医薬品
- 武器および武器を模した商品
- 食品&飲料
- アダルト商品
- 不快感を与える、または物議を醸す商品
- Amazon デバイスおよび修理・メンテナンス用アクセサリ商品
- 電化製品・電子機器
- レーザー商品
- 医療機器の取り扱いについて
- 盗品およびロックピッキング装置
- 医療機器および関連商品
- 植物および種子製品
- リコール対象商品
- タバコおよびタバコ関連商品
- その他の商品
- 化学物質、農薬および肥料
- カンナビジオール(CBD)商品
7Amazon(アマゾン)への出品に審査が必要な商品
最後に、Amazon(アマゾン)の出品プランと費用を解説します。
Amazonで利用できる出品プランは、小口出品・大口出品の2種類です。費用感については、必ず最新情報を確認しましょう。
項目 | 小口出品 | 大口出品 |
---|---|---|
出品数 | 毎月49点まで | 毎月50点以上 |
費用 | 100円/商品+販売手数料 | 毎4,900円/月+販売手数料 |
機能 | ・フルフィルメント by Amazon ・Amazonカタログへの新商品追加 |
・フルフィルメント by Amazon ・Amazonカタログへの新商品追加 ・一括出品ツール ・独自の配送料設定 ・広告ツール ・無料配送をはじめとしたプロモーション ・フィード、スプレッドシート、レポートを活用した 在庫管理 など |
小口出品
小口出品は、毎月49点まで商品を出品できるプランで、費用は商品あたり100円です。月額料金は発生しないため、固定費なしで商品を販売できます。
機能は、FBA(フルフィルメント by Amazon)での出品とカタログへの新商品追加の2つです。大口出品に比べると機能が少ないため、本格的なEC運営にはあまり向いていません。
大口出品
大口出品は、毎月49点以上出品できるため、多くの商品を出品したい方に向いています。小口出品で利用できる2つの機能に加えて、一括出品や在庫管理、API連携など豊富な機能を備えているため、中~大規模のショップ向けです。
一方で、出品した商品の数にかかわらず、月額4,900円の固定費が発生する点には注意しましょう。
8まとめ:Amazon(アマゾン)の出店審査をクリアしよう
Amazon(アマゾン)で商品を販売するためには、出店審査をクリアする必要があります。
法人・個人事業主それぞれで必要な書類を揃え、フォームから申請し審査に通過すれば出品が可能になります。出店審査に通過するためには、提出書類を不備なく揃え、必要な情報を正しく入力することが大切です。出店審査について理解し、スムーズにAmazon(アマゾン)で商品を販売しましょう。
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