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アマゾン・楽天・ヤフーの違いを比較、各メリット・デメリットを解説

 更新日 :
アマゾン・楽天・ヤフーの違いを比較

アマゾン・楽天・ヤフーは日本で代表的な3大ECモールです。
ECモールへの出店を検討する際、アマゾン・楽天・ヤフーのうち、どのECモールが自社商品に適しているのか迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、アマゾン・楽天・ヤフーの違いについて、出品者と消費者の目線から分かりやすく解説しますので、ぜひご参考ください。

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出品者側:アマゾン・楽天・ヤフーの違いを比較

出品者側の視点から、以下8つの項目でECモールを比較します。

ECサイト(イメージ)
  • 利用ユーザー数
  • 利用ユーザーの特徴
  • 売上高
  • 出店スタイル
  • 出店数
  • 配送代行サービス
  • サポート体制
  • 出品手数料

利用ユーザー数

ECモール ユーザー数
アマゾン4,729万人
楽天5,104万人
ヤフー2,288万人

(参考:ニールセンデジタル株式会社/2021年12月Monthly Totalレポート

利用ユーザー数は楽天とアマゾンが競っており、ヤフーは半分程度の規模になります。利用ユーザー数が多いECモールは、多くの消費者に自社商品をPRできる可能性が高まりますが、競合商品も多くなるため、他社との差別化や集客力への注力が必要です。

利用ユーザーの特徴

ECモール 年齢層 性別 傾向
アマゾン男性35~49歳が最も多く、
次いで女性35~49歳
男性がやや多い商品名・ブランド名での検索が多い
楽天女性35~49歳が最も多く、
次いで男性50歳以上
女性がやや多い買い物自体を楽しむユーザーが多い
ヤフー女性35~49歳が最も多く、
次いで男性35~49歳以上
男女ともにほぼ同じPayPayを利用したいユーザーが多い
(参考:ニールセンデジタル株式会社/2021年12月Monthly Totalレポート

ECモールの利用ユーザーの特徴は、市場規模やターゲット層を把握するうえで重要な情報です。自社商品のターゲット層に合わせて、最適なECモールを選びましょう。

売上高

ECモール 売上高(※2022年)
アマゾン3兆1958億7600万円 ※1
楽天1兆859億円(楽天トラベルなど各種EC事業含む) ※2
ヤフー1兆7547億円(PayPayモール、LOHACO、ZOZO含む) ※3
(引用:※1 ネットショップ担当者フォーラム/Amazonの2022年実績まとめ
(引用:※2 Web担当者フォーラム/楽天グループの2022年12月期決算
(引用:※3 EC-HOW-TO/ヤフーショッピングと楽天を比較

売上高が高いECモールは多くのユーザーが利用していると推測されますが、同時に自社商品と競合する商品も多くなる可能性があります。

出店スタイル

ECモール 出店スタイル
アマゾンマーケットプレイス型
楽天テナント型
ヤフーテナント型

ECモールの出店スタイルは、自社の店舗を出して商品を販売する「テナント型」と、商品単位で出して販売する「マーケットプレイス型」の2種類に分けられます。

テナント型では、店舗ページや商品ページのデザインやコンテンツを自由にカスタマイズできます。これにより、自社ブランドや店舗のファンを獲得しやすいメリットがある一方で、ページ作成や更新に時間や手間がかかります。

マーケットプレイス型では、商品名や価格などの基本情報を登録するだけで販売開始ができます。しかし、自社と似たような商品が多く出品されてしまうと、差別化が難しいといったデメリットがあります。

出店数

ECモール 店舗数
アマゾン約30万店舗
楽天約5万7,000店舗
ヤフー約120万店舗
(参考:ECCLab/【2023年最新版】国内のECサイト・ネットショップの総稼働店舗数

ヤフーは初期費用がなく出店のハードルが低いため、店舗数が最も多いECモールです。しかし、休止している店舗も比較的多いため、アクティブ店舗数の割合は低い傾向です。

一方で初期費用が高く出店のハードルが高い楽天は、店舗数が控えめです。利用者数は多いですが、店舗を出すだけで費用がかかるため、出店の際は費用対効果を考慮しましょう。

配送代行サービス

ECモール 名称 特徴
アマゾンFBA
(フルフィルメント by Amazon)
・アマゾンの倉庫に商品を保管し、
注文後の梱包や発送、返品などを代行する
・アマゾンプライム対象商品として表示される。
楽天RSL
(楽天スーパーロジスティクス)
・在庫管理を楽天に委託できる
・販売した商品が「あす楽」となり翌日配送される
ヤフーなし

アマゾンや楽天には配送代行サービスがあるため、荷物を預けることで、在庫管理や配送業務を委託することが可能です。

また、アマゾンの場合は出品した商品が「プライム対象商品」になるため、売上アップにも効果的です。ヤフーの場合は自社で業務を行うか、専門業者へのアウトソーシングが必要です。

サポート体制

ECモール サポート内容
アマゾン・AmazonECコンサルタント
・Amazonマーケットプレイスコンサルティングサービス(大口出品のみ)
楽天・楽天ECコンサルタント
・店舗オープンアドバイザー
ヤフー・コールセンター、メール対応のみ

ECモールに出店すると、EC事業の専門家から運営サポートを受けられる場合があります。

アマゾンや楽天には、ECモールに関するアドバイスを行うサービスがあります。ヤフーではコールセンターやメールによる相談窓口が設けられていますが、相談できるのは基本的な質問のみです。

出品手数料

ECモール 出品手数料
アマゾン大口出品:月額4,900円
小口出品:1商品ごとに100円
楽天がんばれ!プラン:月額1万9,500円
スタンダードプラン:月額5万円
メガショッププラン:月額10万円
ヤフー基本無料
(1~15%のポイントやキャンペーンの原資を負担)

アマゾンの出品手数料は、計算方法を大口・小口から選べます。小口は商品が1つ売れるごとに手数料が加算され、大口は商品数に関わらず一定の手数料を支払う方式です。

楽天では、月額料金とシステム利用料の異なる3つのプランから選択します。月額の出店料が安いプランや登録できる商品数が多いプラン、バランス型のプランなどから、適したプランを選びましょう。

ヤフーは初期費用が無料で、消費者が利用したポイント分の料金がかかる方式です。手数料が少なく、初めてECモールに出品する人でも安心して利用できます。

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消費者側:アマゾン・楽天・ヤフーの違いを比較

ここからは、以下のポイントから消費者目線で各モールの違いを比較します。

ECサイト カート(イメージ)
  • ポイント制度
  • 返品・交換対応
  • キャンペーン

ポイント制度

ECモールで買い物をすると、それぞれのモールで使えるポイントが付与されます。

  • アマゾン:Amazonポイント
  • 楽天:楽天ポイント
  • ヤフー:PayPayポイント

Amazonポイントは、アマゾンで買い物をした金額の1%分もらえる仕組みです。
Amazon Mastercardや、Amazon Prime Mastercardというカードを使うと還元率が1.5~2%にアップします。

楽天ポイントの還元率は、楽天モバイル・楽天でんきなどの楽天関連サービスを利用することで上がります。通常のポイント還元率は1%ですが、最大で購入金額の15.5%がポイントとして利用可能です。

ヤフーでは購入金額のうち、0.5%分のPayPayポイントが付与されます。PayPay残高やPayPayカードなどで決済すれば、還元率が1~2%に上がります。

返品・交換対応

ECモール 対応内容
アマゾン・商品到着後30日以内なら返品可能
・送料、手数料無料
楽天ストアごとに対応が異なる
ヤフーストアごとに対応が異なる

最も返品のハードルが低いのはアマゾンです。運営元が返品に応じてくれるだけでなく、送料や手数料も無料に設定されているため、気軽に相談できるメリットがあります。

一方、楽天やヤフーでは、各ショップと直接交渉が必要です。返品に関するポリシーは制定されていますが、状況によっては対応不可の可能性もあります。

キャンペーン

ECモール キャンペーン
アマゾン・タイムセール祭り
・ブラックフライデー
・サイバーマンデー
楽天・お買い物マラソン
・ワンダフルデー
・ご愛顧感謝デー
ヤフー・超PayPay祭
・ゾロ目の日クーポン
・5のつく日キャンペーン

ECモールのキャンペーンは、特定の期間や条件でポイント還元率がアップするものがほとんどです。ポイントが通常よりも多く付与されるため、まとめ買いをする消費者が多い傾向です(キャンペーンには、参加条件が設けられていることがほとんどです)。

【参加条件例】

  • キャンペーンページから「事前エントリー」をする
  • 期間中に一定金額以上のお買い物をする
  • ECサイトに対応するクレジットカードで決済する

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おすすめのモール比較(アマゾン・楽天・ヤフー)

以下の視点から、各タイプ別にわけておすすめのECモールを紹介します。

ECサイト(イメージ)
  • 出品者側におすすめのモール
  • 消費者側におすすめのモール

出品者側におすすめのモール

ECモール 出品側として適した事業者の傾向
アマゾン少人数でショップを運営したい
楽天本格的にECサイトを作りたい
ヤフー初めてECモールに出店する

アマゾンはショップの開設や運用が比較的簡単のため、少人数で運営したい事業者に適しています。個人事業主や運営リソースが手薄である事業者は、アマゾンがおすすめです。

本格的にECサイトを作り、売上を狙いたい事業者には楽天が適しています。初期費用やランニングコストがかかりますので、導入を検討する際には費用対効果を検証しましょう。初期費用をかけず、まずはECモールへの出品を試してみたい事業者にはヤフーが適しています。

消費者側におすすめのモール

ECモール 消費者側として適したユーザーの傾向
アマゾン・商品をすぐに届けて欲しい
・日用品を購入したい
楽天・ポイントを効率的に貯めたい
・ふるさと納税やお取り寄せグルメを利用したい
ヤフー・アマゾン、楽天で扱っていない商品を探している
・決済にPayPayを使いたい

アマゾンは注文した商品を急いで届けて欲しい場合や、送料無料で日用品を購入したい消費者に適しています。プライム会員が利用できるお急ぎ便や送料無料のサービスを利用すると、手早くお得に購入できます。

楽天は関連サービスの利用でポイント還元率が上がりやすく、ポイントを貯めたい消費者に適しています。ご当地グルメやふるさと納税の対象商品も数多く、手軽に利用できます。

ヤフーはアマゾンや楽天に出店していないショップも多いため、取り扱い商材が豊富です。そのため、ニッチな商品を探している消費者に適しています。

まとめ:アマゾン・楽天・ヤフーの特徴を比較して
最適なモールを選ぼう

ECモール大手のアマゾン・楽天・ヤフーはそれぞれの特徴が大きく異なることがわかりました。そのため、出品する際は、各ECモールの特徴を比較してから自社に適したモールを選定することがポイントです。

自社のリソースだけでECモールへの出品や運営業務が難しいと感じた場合は、モール運営のアウトソーシングを検討してみてはいかがでしょうか。

当社では、ECモールへの出店や運営を代行するサービス「ECACT (イーシーアクト) 」を展開しており、楽天をはじめとした多くのサポート実績がございます。ECモールの運営でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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