ECサイトでは商品を直接確認することができないため、商品画像で魅力や情報を伝える必要があります。そのため画像加工は重要で、消費者の購買意欲にも大きく影響します。
本記事では、画像加工で売上が変わる理由、加工方法や注意点、外注のメリットなどを紹介します。ECサイト運営の担当者は、ぜひご参考ください。
目次
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1ECサイトは画像加工で売上が変わる
ECサイトでは、商品を直接手に取って確認することができないため、画像で商品の良し悪しを判断します。
そのため、画像からの情報が不十分で商品の魅力が感じられないと消費者は途中離脱してしまいますが、反対に魅力的な情報が伝わる画像にできると、購買意欲を高めることが可能です。
ただし、過剰な画像加工は消費者からのクレームや返品・返金につながるため、実物との乖離が起きない範囲で行う必要があります。
2ECサイトの画像加工方法
ECサイトの画像加工方法には、以下の6つがあります。
- トリミング
- サイズ変更
- 明るさ調節
- 不要部分の削除
- 画像の組み合わせ
- 文字(テキスト)入れ
トリミング
トリミングは、写真や画像の余分な部分をなくして必要な部分だけ残す加工方法です。販売商品の配置や余白を意識するだけでも魅力が伝わりやすくなります。
画像編集ソフトによっては、自動切り抜きやなぞった部分を切り抜く機能があり、自分の感覚ではなく数値を入力してトリミングすることも可能です。
サイズ変更
サイズ変更は、写真や画像全体を拡大・縮小して希望サイズに加工する方法で、画像編集ツールを利用すれば数値を入力するだけで変更が可能です。
楽天市場やAmazonなどのモール型ECサイトでは、それぞれ使用できる画像サイズが定められているため、適切なサイズに変更しておきましょう。
明るさ調節
撮影時の状況によって、想定よりも写真の仕上がりが暗くなってしまうこともあります。商品画像が暗いと色味や質感などのイメージが伝わりづらく、購買意欲にも大きく影響します。商品イメージが伝わるような明るさを意識して調節しましょう。
不要部分の削除
撮影時の状況で不要な部分が写り込んでしまうケースや、販売中止になった商品部分を削除しなければいけないケースもあります。購買の意思決定に不要な情報は、極力削除するようにしましょう。
画像の組み合わせ
色や柄、サイズなど、バリエーションが豊富な商品の場合は、複数の商品画像を組み合わせて1枚にまとめると消費者の理解も深まります。手間がかかる作業ですが、商品のバリエーションが分かることで離脱率の削減にもつながります。
文字(テキスト)入れ
テキストを画像に組み込むことで、商品情報を補填する方法も有効です。たとえば家具の場合は、画像に幅や奥行き、高さが記載されていると消費者は購入判断がしやすくなります。
ただし、楽天市場ではテキストの占有率が20%以下と定められているように、文字数が多いと使用できないことがあるため、事前に各ECモールの掲載ルールを確認しておく必要があります。
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3ECサイトにおける画像加工のポイント
ECサイトにおける画像加工をする際のポイントは、以下の4点です。
- シンプルで情報がわかりやすい
- 質感やサイズ感がわかりやすい
- 統一感を持たせる
- バリエーションがわかりやすい
シンプルで情報がわかりやすい
PR感の強い派手な画像にし過ぎてしまうと、消費者に商品情報が伝わり難くなり購買行動にも影響します。販売商品以外に余計な装飾がなく、サイズやスペックなどの欲しい情報が一目でわかるような、シンプルな画像であることが重要です。
質感やサイズ感がわかりやすい
商品の質感や全体図がわかる画像があることも重要です。撮影では質感が伝わりやすい「クローズアップショット」を使用し、画像加工時には質感が失われないようにします。また、商品画像とは別に、使用イメージの写真を載せることで、サイズ感がわかりやすくなります。
統一感を持たせる
ECサイトで用意すべき、正面・横・背面・内部・至近距離の画像には、統一感を持たせることがポイントです。また、商品の背景をはじめ、ECサイトのトップページや検索結果画面に表示される商品画像がすべて統一されていると、ECサイト全体の統一感にもつながり、ブランドイメージの向上にもつながります。
バリエーションがわかりやすい
商品ごとに色やサイズ、柄などのバリエーションがある場合、商品画像を1枚ずつ見ていると途中離脱につながる可能性があります。そのため、商品画像では最初にバリエーションが一目でわかる画像を掲載し、希望の色やサイズ、柄などが選べることがわかるような加工をしましょう。
4ECサイトの画像を加工する際の注意点
ECサイトの画像を加工する際の注意点は以下の3点です。
- ECモールの掲載ルールを守る
- 著作権や肖像権に抵触しない
- 加工しすぎない
ECモールの掲載ルールを守る
楽天市場やAmazonなどのECモールでは、使用可能な画像ルールの事前確認が必要です。たとえば、Amazonでは背景が白で、商品のみの写真であることが定められています。各ECモールの掲載ルールは以下の通りです(2023年3月現在)。ルールに違反しない加工が必要です。
ECモール | 掲載ルール |
---|---|
楽天市場 | ・背景は基本的に単色の白(写真背景も使用可) ・画像内のテキスト占有率は、全体の20%以下 ・画像に枠線を付けない(囲み線、L字、帯状などを含む) |
Amazon | ・メイン画像は販売対象の商品のみ表示 ・メイン画像の背景は純粋な白を使用 ・画像の長辺は1,600ピクセル以上 |
著作権や肖像権に抵触しない
画像や写真を用いる場合は、著作権や肖像権に抵触すると大きなトラブルに発展するため注意が必要です。
<著作権侵害や肖像権に抵触するケース>
- 公式サイトの商品画像を加工する
- 引用されているコンテンツと引用者のオリジナルコンテンツが明確に区別していない
- 引用元を明記していない
- ロゴマークをそのまま引用または加工する
- キャラクター・著名人の画像を無断で使用する
- 他者が作成した画像を無断で使用する
加工しすぎない
過剰な加工は商品の魅力が伝わらずに購買チャンスを逃したり、「思っていた商品と違う」という理由で、クレームや返品・返金の対応を求められる可能性もあります。
以下は、過剰になりがちな加工の一例です。
- 文章量:
サイズや色などの情報なら問題ないが、アピールポイントをはじめとした文章を入れすぎると逆効果になります。 - 明るさ加工:
過剰に明るく加工すると商品のディテールが不明瞭になったり、色が異なって見えるなど、商品の特徴が伝わりにくくなります。 - 色味調整:
色味の過剰調整は実物と異なる印象にしてしまいます。複数色を展開する商品を個々に撮影せず、画像加工のみでカラーバリエーションを制作する場合は注意しましょう。
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5ECサイトの画像加工を外注するメリット
ECサイトの画像加工を外注するメリットは、以下の3点です。
- クオリティが高い
- 業務負担を軽減できる
- 人件費を削減できる
クオリティが高い
画像加工を代行する業者は、ECサイトで売上につながりやすい画像加工の知識やノウハウを持っているため、商品に適した加工を高品質で行います。クオリティが高い画像は売上に直結することもあるため、自社ブランドの品質を落とさないメリットもあります。
業務負担を軽減できる
画像加工は、手間と労力がかかる業務です。しかし、外注することで一度に大量の画像加工にも対応できるため、商品開発や企画などのコア業務に充てられる時間を増やすことができます。
人件費を削減できる
画像加工の業務に関する社内のリソースが無くなるため、その分の採用費や人件費を削減することが可能です。
6まとめ:魅力的な画像加工でECサイトの売上を伸ばそう
商品の画像加工は売上を左右する重要な業務です。商品を直接確認できないECサイトにおいて、購買意欲を高めるためには商品画像を使って魅力を伝える必要があります。
シンプルでわかりやすいだけでなく、質感やサイズ感が把握できると、使用イメージを持つことができるため購入につながりやすくなります。
ECサイトにおける画像加工は手間や労力だけでなく、売上に直結するノウハウも必要です。自社のリソースで対応が難しい場合は、外注も検討してみてはいかがでしょうか。
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