物流とは、生産者が消費者へ商品を届けるための欠かせない過程の1つです。
EC市場の拡大に伴う物流ニーズの高まりにより、物流業務を第三者企業へアウトソーシングする需要が拡大していることから、
「物流業務を効率化したいけど、具体的に何をすればいいかわからない」「課題はわかっているが、まず、どこから改善すればいいかわからない」といった悩みを抱えているEC通販事業者も多いのではないでしょうか。
本記事では、物流の概要をはじめ、似たような言葉との違い、物流の6つの機能、5つの領域のほか、物流で必要となる5つの管理、物流アウトソーシングを実施するメリットなどについて網羅的に解説します。
目次
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
1物流とは?
物流とは、商品が消費者まで届けられる一連の流れです。商品を運ぶ「配送・輸送」に加え、以下の過程も物流業務に含まれます。
<物流の主な業務>
- 配送・輸送
- 保管
- 梱包・包装
- 情報
- 流通加工
- 荷役
スムーズに物流業務を行うには、この6つの機能をうまく連携させることが大切です。
また、物流は消費者の満足度や信用にも大きく左右します。スムーズに物流を進めることができれば消費者の信用を得られる一方で、ミスが起こってしまうと信用を失いかねません。
EC通販事業者にとって物流業務は、業績向上や顧客満足度アップにつながる重要な業務です。
2物流の目的
物流の目的は、供給者と消費者の間にある「時間的なギャップ」と「空間的なギャップ」を埋めることです。時間的な観点でいうと、どのような商品も、生産されてすぐに消費者の手元に届くわけではなく、出荷や小売店への納品など、さまざまな過程を経て消費者に届けられることから、EC通販事業において、物流がうまく機能しなければ売上につながりません。
また、以前まで物流は「とにかく早く」届けることが重要視されていましたが、最近では業務効率を上げながらも、梱包や発送の品質などが重要視されるようになりました。そのため最近では、物流業務を専門業者へアウトソーシングするEC通販事業者も増えています。
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
3物流とロジスティクス・流通・商流の違い
似た意味と勘違いされやすい物流・ロジスティクス・流通・商流ですが、目的や定義はまったく異なります。
ここでは、以下の違いを詳しく解説します。
<物流と似た言葉との違い>
- 物流とロジスティクスの違い
- 物流と流通の違い
- 物流と商流の違い
物流とロジスティクスの違い
物流とロジスティクスの違いは、以下のとおりです。
物流 | 生産者から消費者に商品が届けられる「モノ」の流れ |
---|---|
ロジスティクス | 原材料の調達から消費者の手に届くまでの一連の流れを効率的に行う仕組み |
物流とは、商品が消費者に届くまでの「モノそのものの流れ」です。
一方ロジスティクスとは、原材料調達からリサイクル品・返品の回収まで、供給に関わる「すべてのプロセス」といえます。つまり、物流はロジスティクスの一部です。EC市場が拡大した今、ロジスティクスによって物流業務の効率化や経営改善は重視されています。
物流と流通の違い
物流と流通の違いは、以下のとおりです。
物流 | 生産者から消費者に商品が届けられる「モノの流れ」 |
---|---|
流通 | 生産者から消費者に商品が届けられる「モノの流れ」と「所有権の流れ」 |
物流とは「モノそのもの」の流れを指すのに対し、流通とはモノの流れだけでなく、情報や所有権の流れも合わさった「生産者から消費者に商品が届けられる一連の流れ」です。
つまり、物流は流通を構成する一部といえます。
物流と商流の違い
物流と商流の違いは、以下のとおりです。
物流 | 生産者から消費者に商品が届けられる「モノ」の流れ |
---|---|
商通 | 生産者から消費者に商品が移動する「所有権の流れ」 |
商流とは生産者から小売店、小売店から消費者へと商品が渡る際の「代金や所有権」の流れです。物流は商品の「物理的な流れ」、商流は「取引上の流れ」を指します。
4物流の効率化が必要な理由
物流総合効率化法という法律に基づく取り組みが国土交通省主導で行われるなど、物流の効率化が注目を集めています。物流の効率化が必要な理由は以下の4つです。
<物流の効率化が必要な理由>
- 需要の変動に対応した安定供給を実現するため
- 消費者に迅速かつ適切な状態で配送を行うため
- コストの削減につながるため
- 海外展開を円滑に行うため
需要の変動に対応した安定供給を実現するため
物流の効率化は、需要の変動に対応した安定供給を実現するために必要です。物流はあらゆる業界のビジネスに欠かせません。
変動する需要に柔軟に対応し、需要のピーク時にも途切れなく商品を届けられる仕組みを作ることは、物流の大きなミッションの1つだといえるでしょう。需要がどのように変化しても、適切なタイミングで商品を届けるために、物流の効率化は必須です。
消費者に迅速かつ適切な状態で配送を行うため
消費者に迅速かつ適切な状態で配送を行うためにも、物流の効率化は必要です。
物流は、消費者の豊かな暮らしにも不可欠といえます。欲しい商品を注文したときに、優れた品質ですぐに届くことは、消費者の満足度を高めます。
物流を効率化して迅速な配送を実現すれば、商品の提供元である企業への信頼性も高まるでしょう。サービスの質を向上させ、消費者のエンゲージメントを高める意味でも、物流の効率化が求められています。
コストの削減につながるため
物流の効率化が必要な理由の1つとして、コスト削減も挙げられます。
効率的な輸送ルートを選んで配送時間を短縮し、在庫管理を最適化して無駄を減らすことができれば、物流にかかるコストの削減につながります。
海外展開を円滑に行うため
海外展開を円滑に行うためにも、物流の効率化が必要です。
グローバルなビジネス展開をする企業にとって、税関などでの煩雑な手続きはスピーディーな国際取引のボトルネックです。効率的な物流システムをつくり、取引を円滑にすることで、企業が海外で事業を展開する際の競争力向上にも寄与することができます。
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
5物流の6つの機能
物流と聞くと、商品を運ぶイメージが強いかもしれません。物流は商品を運ぶだけでなく、以下の6つの機能で構成されています。
<物流の機能>
- 配送・輸送
- 保管
- 梱包・包装
- 情報
- 流通加工
- 荷役
配送・輸送|商品を消費者の元へ運ぶ
配送・輸送とは、トラックや船などを使って生産者から消費者へ商品を移動させることです。生産者と消費者の間の「空間的なギャップ」を埋める役割があります。
輸送は、細分化すると以下の3つに分けることが可能です。移動する距離や輸送方法、配達先によって指す言葉が異なります。
輸送 | 船や鉄道などによる長距離移動 |
---|---|
配送 | トラックによる近距離移動 |
運搬 | 倉庫内での商品の移動 |
保管|倉庫や物流センターで商品を一定期間預かる
保管とは、生産した商品を倉庫や物流センターで預かり、管理することです。
生産者と消費者の間の「時間的なギャップ」を埋める役割があります。適切な管理のもとで在庫を確保し、注文が入ってからスムーズに発送を行うことが目的です。
梱包・包装|商品をラッピングする
梱包・包装とは、適切な材料や容器でラッピングすることです。
包装することで、落下や振動の衝撃から内容物を保護、また荷姿や形態を規格化できるため、輸送や取り扱い時の利便性の向上が図れます。
情報|物流で生まれる情報をシステムで正確に管理する
情報とは、誰に、いつ、何を配達するかなど物流の一連の過程で生まれる情報をシステムで管理することです。各機能が正しく連携しているかを管理する物流の心臓部ともいえます。
物流に関わる情報システムは非常に多いですが、代表的なものは以下の3つです。
情報は、受注から配送までの流れを正しく統括するために欠かせません。
<物流に関わる代表的な情報システム>
- 輸送用の車の管理や配送指示を行う「配送管理システム」
- 輸送の配車や走行距離や加減速を測定して運行管理する「運行管理システム」
- 在庫の数や商品の状態を管理する「在庫・倉庫管理システム」
流通加工|流通の過程で付加価値をつけるために加工する
流通加工とは、流通の過程で商品に付加価値をつけるための加工作業のことです。
流通加工は主に、以下の2つに分けられます。
<流通加工の種類>
- 商品の組み立てや原材料の切り分けなど、商品そのものに手を加えて加工する「生産加工」
- ラッピングや検針、タグ付けなど商品に対し間接的に手を加える「販促加工」
流通加工を施すことで商品の価値を上げ、顧客満足度アップが期待できます。
荷役|商品をトラックや船に積み込み・荷降ろしする
荷役とは、トラックや船への商品の積み込みや積み下ろし、また倉庫への入出庫、仕分け作業のことです。荷役は主に以下の8つの作業に分けられます。
積卸し | トラックや船に商品を積み込む・取り卸す |
---|---|
運搬 | 倉庫から別の場所に商品を移動する |
積付け | 荷崩れを考慮しながらパレットに商品を積み上げる |
入庫 | 倉庫や物流センターに商品を格納して保管する |
ピッキング | 保管された商品を、出荷指示書に従って必要数だけ取り出す |
仕分け | ピッキングで取り出した商品を配送先別に分別する |
荷揃え | 車両や方面別に出庫する商品をまとめる |
出庫 | まとめた商品をトラックなどで倉庫や物流センターから出す |
荷役は正確性や時間的効率を求められる業務が多く、物流全体の品質や生産性に関わる重要な業務です。
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
6物流の5つの領域
物流と聞くと、生産者から消費者への商品の移動を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、物流は細かく分類すると、以下の5つの領域に分けられます。
<物流の5つの領域>
- 調達物流
- 生産物流
- 販売物流
- 回収物流
- 消費者物流
調達物流|原材料や部品の調達
調達物流とは、商品を作る上で欠かせない原材料や部品を、サプライヤー(供給元)から調達する際のモノの流れです。流通業では、最終商品の仕入れも調達物流と呼ばれます。
最近では、物流業界の人手不足や在庫コスト低減のため、取引先と連携して「必要なものを」「必要な量だけ」「必要なとき」に調達し生産する企業が増えています。
生産物流|資材の管理や工場内の流通、倉庫へ発送
生産物流とは、調達した原材料や部品の管理から、工場内での流通・商品の管理・包装・倉庫への輸送など、工場内で行われるすべての流れです。
調達物流や販売物流との円滑な連携を図ることで、納期管理や出庫管理、発送管理の最適化、また輸送のための配車管理を円滑化することができます。
生産物流の効率化は、生産過程の効率化と相反関係にあることも多く、コストとメリットの算出により効率化の優先順位を決めることが大切です。
販売物流|倉庫から卸売業者、消費者へお届け
販売物流とは、生産者から消費者に商品を移動させる流れです。
今までの販売物流は、卸売業者・消費者からの注文を受け、生産者から商品を一時保管していた倉庫や販売店から届けられるケースが一般的でした。
最近は、EC市場の拡大により、生産者から直接消費者まで届けられるケースも販売物流の主流になりつつあります。
回収物流|不良品・不用品・リサイクル可能な商品の回収
回収物流は、不良品として返品された商品や、梱包用の段ボールを回収し、リサイクルできる商品や資材を再資源化する一連の流れの中にある物流のことです。
従来、リサイクルというと空き缶やペットボトル、古紙のイメージがありましたが、近年は環境対策として家電やパソコンなど金属の再資源化も進んでいます。SDGsの活動が注目される現代において、消費者が使った物が回収されて再び生産者へ戻る流れはますます重要視されるようになるでしょう。
なお、生産者側から消費者へ向かって物が流れる「調達物流」「生産物流」「販売物流」を「動脈物流」と呼ぶのに対し、逆の流れをたどる「回収物流」は「静脈物流(リバースロジスティクス)」と呼ばれることもあります。
消費者物流|一般消費者を取引相手とした物流
消費者物流は、不特定多数の一般消費者を対象とする物流のことです。具体例としては、個人向けの小口配送のほか、引越しサービス、トランクルームなどがあります。
物流業者が新たな市場として注力し始めたことと、消費者が利便性や快適性の向上のために積極的にさまざまなサービスを活用するようになったことから、伸長が著しい領域です。
7物流で必要となる5つの管理
物流のプロセスでは、適切に商品を消費者に届けるためにさまざまな点を管理しなければなりません。物流で必要となる主な管理項目は、以下の5つです。
<物流で必要となる主な管理項目>
- 在庫管理
- 倉庫管理
- 輸配送管理
- サプライチェーンマネジメント
- プロジェクト管理
在庫管理
物流では、在庫管理が必要となります。
最低限の在庫を維持できるよう、在庫数やリードタイムの最適化を行うのが在庫管理です。
過不足のない適正在庫を維持することで、自社の利益が損なわれるのを防ぎます。商品価値を守り、取引先や消費者との信頼関係を維持する上でも在庫管理は重要です。
倉庫管理
倉庫管理も、物流で必要となります。
倉庫管理とは、倉庫内で行われる保管、ピッキング、梱包、出荷といった各プロセスをマネジメントして、作業の効率化を図りつつ、トラブル・ミスの防止、サービス品質の維持を図ることです。倉庫管理を行うことで、欠品による配送遅延や作業効率の低下などを未然に防ぐことができます。
輸配送管理
物流では、輸配送管理も必要となります。
輸配送管理は、商品が出荷されてから消費者のもとに届くまでの一連の流れを管理することです。具体的には、配送に必要な車両のピックアップ、配送ルートの選択、配送の進捗管理、運賃計算などの業務を最適化し、生産性を向上させます。
サプライチェーンマネジメント
物流では、サプライチェーンを管理すること(サプライチェーンマネジメント)も必要です。
サプライチェーンマネジメントは、物流ネットワーク内の複数の企業が連携し、原料の調達から消費者に商品が届くまでの工程を管理する手法です。安定的な供給に向けて、「調達」「生産」「物流」「販売」などを統合的に管理し、工程を最適化します。
プロジェクト管理
物流では、プロジェクト管理が必要になる場合もあります。
物流に関するプロジェクトを立案し、実行する際には、プロジェクト全体の管理を行わなければなりません。たとえば、物流センターへの自動化機器の導入や、事務処理自動化のためのRPA導入などは、物流に関連するプロジェクトの代表的な例です。
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
8物流が抱える課題
物流は、重要な社会インフラの1つですが、さまざまな課題に直面しています。
EC市場の隆盛で小口配送が増加したことにより物流への需要は高まっているものの、需要に応じた人員の確保は進んでおらず、物流業界の人手不足は深刻です。
燃料費が高騰し、物流コストも上昇する中、物流の効率化は消費者の豊かな暮らしと未来を支える重要なキーワードだといえます。
また、2024年にはトラックドライバーの時間外労働の上限規制が適用されます。
この法改正に伴うさまざまな影響を「物流の2024年問題」と呼び、結果的に事業者の売上・利益の減少、ドライバーの収入の減少、運賃上昇による消費者の負担増といった問題が起こるといわれています。
中でも最も懸念されるのが、ドライバーの離職などによる人手不足の進行です。
稼働率を維持するための人員採用で人件費が上昇することも予想されるため、物流の効率化はまさに喫緊の課題です。
物流の2024年問題については、後述の「物流に関する気になるワードを解説」の項目内でも概要を解説しているため、併せてご確認ください。
9今後の物流の展望
何も手を打たなければ物流が停滞する現状に、国も危機感を抱いています。
国土交通省は、トラック輸送から鉄道・海運への転換を図る「モーダルシフト」、届け先が同じ複数の物流企業が協力して1つのトラックやコンテナに荷物を集めて配送する「共同配送」、散在する物流拠点を一本化して輸送ルートをまとめる「輸送網の集約」といった取り組みを推進しています。
今後はますます、物流業界全体での効率化の動きが進んでいくでしょう。
また、これまで属人的だった作業にAI・IoTを導入するなど、DXによる効率化も進んでいます。とはいっても、EC通販事業者が自社物流を効率化するにあたり、細分化された工程から効率化できる場面を見つけて最適な解決策を導入していくのは容易ではありません。
効率化のハードルが高いと感じたら、豊富なノウハウとスキル、優秀な人材アウトソーシングによって効率化するのも有効な方法です。
10物流に関する気になるワードを解説
物流業界で使用される専門用語は多々ありますが、ここでは以下の4つを紹介します。
<物流に関する気になる専門用語>
- WMS(倉庫管理システム)
- ミルクラン方式
- 2024年問題
- DC
「WMS(倉庫管理システム)」とは?
WMSは、Warehouse Management Systemの略で、商品の入庫から出庫までの管理や倉庫内で作業するスタッフ管理、帳票作成などの機能があり、倉庫内の管理を最適化できるシステムです。
WMSを導入し、今まで手動で行っていた業務を一部自動化することによって、人的ミスの防止や業務効率化につながり、情報をシステム化することによって、リアルタイムで共有することができるようになります。
「ミルクラン方式」とは?
ミルクラン方式とは、巡回集荷のことです。通常、原材料の注文が入るとサプライヤーが発注元まで届けますが、ミルクラン方式の場合は発注元が主体となり、1台のトラックで供給元を巡回して集荷します。
ミルクラン方式を取り入れることで、輸送コストや在庫コストなど調達コストの削減や、過剰在庫の抑制が可能です。
「2024年問題」とは?
2024年問題は、2024年4月1日に適用される働き方改革関連法に伴い、物流・運送業界で懸念されるさまざまな問題です。
働き方改革関連法の適用により、トラックドライバーの時間外労働は原則として月45時間、年360時間までとなり、臨時的で特別な事情により労使が合意したとき以外はこれを超えることができません。
長時間労働が常態化するトラックドライバーの労働環境改善を目的とした法改正ですが、改正後はドライバー1人が運べる荷物量が減少し、輸送距離が短縮します。トラックドライバーの時間外労働の管理が厳格化されることで懸念されるのは、以下の問題です。
<トラックドライバーの時間外労働の管理強化で懸念される問題>
- トラックドライバーの収入減少
- 運送会社の利益減少
- 消費者の支払い運賃の上昇
これらの問題に対し、物流業者は2024年までに労働環境の見直しや人材の確保など早めの対策を取るべきと言われています。
「DC」とは?
DCとはDistribution Center(ディストリビューション・センター)の略で、物流センターの種類のひとつです。日本語では「在庫型センター」と表記されます。
DCでは、商品を入荷したら検品や保管が行われ、消費者から注文されたタイミングでピッキング、梱包、出荷が行われ指定の場所に届けられます。
一時的に商品を保管するだけの「倉庫」と違い、DCは出荷の役割も担っているため、大型トラックの積荷スペースや荷物の搬入経路を確保しているのが特徴です。
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
11物流をアウトソーシングするメリットとは?
物流をアウトソーシングするメリットは、主に以下の3つです。
<物流をアウトソーシングするメリット>
- コスト削減
- 物流品質・スピードの向上
- 事業成長
EC市場の拡大により、大量の商品を高品質かつスピーディーに届けることが求められるようになりました。物流をアウトソーシングするEC通販事業者も増えており、国土交通省総合政策局も以下のように提唱しています。
『荷主ニーズの多様化・高度化や物流業務のアウトソーシングの傾向が強まる中で、いわゆるサードパ ーティ・ロジスティクス(3PL)の重要性が増してきている』
(参考:国土交通省総合政策局/3PLビジネスの育成に関する調査)
物流をアウトソーシングすることで、物流にかかる設備費や人件費などの固定費を変動費化できるため、特に閑散期には余計なコストを削減できます。また、物流のプロがピッキングや梱包を丁寧に行うため、スピーディーかつ高品質な物流の実現が可能です。
さらに、今まで物流業務に配置していた人材をすべて販売業務に配置できることから、会社全体で販路拡大やプロモーションなどのコア業務へ専念でき、事業成長につながります。
12まとめ:物流とはEC通販の業績を左右する重要な業務
物流とは、消費者に商品を届けるための欠かせない過程であり、EC通販事業者にとって不可欠な業務です。物流は事業成長にも直結するため、EC通販事業者の皆様は物流品質やスピード、正確な作業を意識しながら取り組みましょう。
当社スクロール360は、長年の実績から培った知見とノウハウで、業界トップクラスの高品質物流を提供しており、課題やお悩みに合わせたサービスのカスタマイズも可能です。少しでも物流業務に課題を感じていましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
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