ロジスティクスを導入すれば、需要に対して適切な在庫数を確保し、消費者に迅速に商品を届けることが可能になります。しかし、ロジスティクスは幅広い要素で構成されるため、物流との違いを含めて仕組みを理解することは難しいのではないでしょうか。
本記事では、ロジスティクスの概要や物流・SCMとの違い、ロジスティクスが重要な理由、主な構成要素のほか、物流課題に対してロジスティクスで対応できることについて解説します。在庫管理や配送管理を効率的にしたいと悩んでいる企業の担当者は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
1ロジスティクスとは?
ロジスティクスとは、原材料の調達から消費者への配送までの流れを一括管理する仕組みです。ロジスティクスの語源は軍事用語であり、前線部隊に対して弾薬や食料、衣服などの物資を補給・配送することが由来です。
ロジスティクスで調達から配送まで一括管理することによって、需要に対して適切な在庫数を確保でき、業務を効率化できます。
商品の生産過程から管理するため、過剰に在庫を抱えたり、配送が遅れたりするなどのトラブルを防ぐことが可能です。物流現場にロジスティクスを導入することにより、在庫管理を適切に行うことができるためコストの削減につながります。
2ロジスティクスと物流の違い
ロジスティクスと物流の違いは、以下のとおりです。
項目 | 意味 | 詳細 |
---|---|---|
ロジスティクス | 商品の流れだけでなく、 生産も含まれる「概念」のこと (商品が流れる仕組み) |
商品の流れを効率化して、 適切な量の商品を生産・保管して 効率的に配送すること |
物流 | 商品を生産地から消費地へ運ぶまでの 「一連の流れ」のこと (商品の流れ) |
以下の6つの機能を含んだ商品の流れ ・運送、輸送 ・保管 ・包装 ・情報 ・流通加工 ・荷役 |
ロジスティクスは、在庫管理だけではなく商品の生産も含むため、ロジスティクスの管理対象の中に物流が含まれます。物流は商品の流れそのものを指し、運送や保管、荷役などの6つの機能を意味している点がロジスティクスとの違いです。
3ロジスティクスとSCM(サプライチェーンマネジメント)の違い
SCM(サプライチェーンマネジメント)とは、商品に携わる企業全体にロジスティクスを拡大させる仕組みです。ロジスティクスとSCMの違いは、以下のとおりです。
項目 | 対象 |
---|---|
ロジスティクス | 企業単体(自社のみ) |
SCM | 商品に携わる企業全体(自社以外を含む) |
ロジスティクスは自社を管理する仕組みですが、SCMは商品の生産・保管・配送などに関わっている企業全体を管理する仕組みを意味します。自社だけでなく商品に携わる企業全体を管理することで、より効率的に商品を生産・保管・配送できます。
4ロジスティクスが重要である理由
ロジスティクスを物流現場に導入することが重要である理由は「消費者へ正確に商品を届けるため」です。消費者はEC通販サービスで簡単に商品を購入できるようになり、早く商品が届くことを望んでいます。
消費者のニーズに応えるために、
商品を計画的に生産・保管・配送することが必要ですが、生産・保管・配送の最適化ができていないと「商品の生産量が足りない」「配送が遅れる」といったリスクが生じます。
そのような物流現場のトラブルを避けるために、ロジスティクスの導入が重要です。
加えてロジスティクスは、配送・サプライチェーンの効率化によるコスト削減と収益性向上にもつながります。物流に関する情報を可視化してどこにボトルネックがあるのかを把握することも可能となるため、事業拡大を見据えた対応力を確保するにはロジスティクスの導入が不可欠です。
消費者へ正確かつスピーディーに商品を届け、事業を成功に導くために、物流現場にロジスティクスを導入することをおすすめします。
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
5ロジスティクスを導入する目的
ロジスティクスを何のために導入するのか、ロジスティクスの導入によって現場に何が起こるのかを詳しく把握しなければ、導入すべきかどうかを適切に判断することはできません。
物流現場にロジスティクスを導入する主な目的は、以下の5つです。
<物流現場にロジスティクスを導入する主な目的>
- 生産・物流の効率化
- コスト削減
- 在庫の適切な管理
- 営業担当の負担削減
- 環境負荷の低減
生産・物流の効率化
ロジスティクスの目的は、生産や物流を効率化することです。
ロジスティクスによって、生産・保管・配送の全体を一括管理することになるため、業務全体が最も効率化できる計画を立案・実行できるようになります。
たとえば、ロジスティクスによって注文数のリアルタイム集計による生産量調整ができるようになれば、無駄な在庫を抱えることがなくなり、必要な数の商品を効率良く生産できる体制を整えられます。物流拠点の集約やTMS(輸配送管理システム)の導入によって、配送効率を改善できる可能性もあるでしょう。
さらに、ロジスティクスで生産・保管・配送の各工程を可視化できるようになれば、業務効率化を阻む原因がどこにあるのか明らかになります。効果測定も容易になるため、客観的な評価と、効果の高い改善計画の策定が可能です。
コスト削減
コスト削減も、ロジスティクスの目的です。
ロジスティクスを導入すれば、生産量の過不足をリアルタイムで可視化できるようになり、必要な商品を必要なタイミングで必要な数だけ生産できるようになるため、過剰な原材料の仕入れコストや過剰在庫の保管コストなどを削減することが可能です。
また、不良在庫が減る一方で、消費者のニーズに応じた必要数は生産できていることから、商品不足による販売機会の喪失も削減できます。
そのほか、これまで人の手で行っていた倉庫業務のシステム化による人的コスト削減や、配送効率の向上による輸送コスト削減なども見込めます。
在庫の適切な管理
在庫の適切な管理も、ロジスティクスの目的です。
ロジスティクスで注文数をリアルタイムで集計すれば、適切な数量の商品を適切なタイミングで生産でき、常に適正な在庫数を確保することが可能です。また、倉庫にある在庫をスムーズに出荷できているかも可視化されるため、在庫管理を効率化できます。
あるはずの在庫が見つからない、といったトラブルや、先入れ先出しが徹底されずに商品の劣化を招いてしまうといったミスも防ぎやすくなります。
営業担当の負担削減
ロジスティクスの目的には、営業担当の負担を軽減することも含まれます。
営業担当者が在庫管理や出荷指示を兼務している企業では、ロジスティクスによって在庫管理や出荷指示をシステム的に管理できるようになれば、ほかの担当者でも物流管理を担うことができるようになります。
営業担当者は本来の商談や販促活動に時間を割けるようになるでしょう。業務負担の軽減とともに、営業活動の活性化による売上拡大も期待できます。
環境負荷の低減
環境負荷の低減も、ロジスティクスの目的です。
ロジスティクスによって生産・保管・配送業務の効率化、システム化を進めることは、環境負荷の低減にも寄与します。たとえば、これまで10台のトラックで行っていた配送業務について、ルートの見直しや積み込み方法の見直しを進めて8台で対応できるようになれば、その分、トラックの二酸化炭素の排出量が削減できます。
物流の効率化による二酸化炭素排出削減は、国土交通省も対応に取り組んでいる社会全体の課題です。社会を構成する一企業にとっても、物流効率化による環境負荷低減の重要性は、今後も高まっていくことが予想されます。
6ロジスティクスの主な構成要素
ロジスティクスでは、原材料や商品を調達してから消費者に商品を届けた後までに行われるさまざまな業務を、総合的に管理しなければなりません。
ロジスティクスの主な構成要素としては、以下の5つが挙げられます。
<ロジスティクスの主な構成要素>
- 供給管理
- 倉庫管理
- 在庫管理
- 受注処理・配送管理
- アフターフォロー
供給管理
供給管理とは、商品を製造するための原材料の仕入れや、商品自体の仕入れの管理業務全般のことです。仕入先の選定や、価格・納期・品質などに関する交渉、仕入れた原材料や商品の管理などが該当します。
需要予測に基づいて仕入数や価格を調整し、計画的に、無駄なく効率的に調達を行うことが重要となります。
倉庫管理
倉庫管理は、原材料や商品を保管するための倉庫に関する管理業務です。
仕入れた原材料や商品をどの倉庫に保管し、どの程度のスペースを確保しなければならないのかといった検討から始まり、倉庫内のレイアウトの決定、在庫の品質管理といった通常業務だけでなく、RFIDによる管理のシステム化などもこの倉庫管理業務に含まれます。
倉庫では、入庫、保管、ピッキング、検品、梱包、出庫といったさまざまな業務が行われます。これらの業務をシステム的にコントロールし、仕入れや配送といったほかの工程とも連携させて、物流の効率と品質を高められるように管理することが重要です。
在庫管理
ロジスティクスを導入した場合、需要を予測して調達すべき商品や原材料の在庫数をコントロールしながら、今ある在庫数や在庫の状態といった情報を可視化して在庫管理を行うことになります。
在庫レベルを最適化するために、いつ、どれだけ在庫を補充すればよいのかを明確に把握することは、ロジスティクスの重要な業務です。徹底した在庫管理によって過剰在庫をなくし、適切な品質を管理しながら欠品もなくすことができれば、顧客満足度の向上にもつながります。
受注処理・配送管理
ロジスティクスでは、消費者から注文を受けた後の出荷指示、ピッキング、検品、梱包、配送という一連の業務を、正確かつ効率的に行えるように管理します。
在庫確認や出荷指示などの受注処理を自動化するシステムや、配送状況を可視化して無駄のない配送計画を実現できるTMSなどによって効率化することが可能です。
ロジスティクスの導入によって受注から配送までを効率化できれば、リードタイムの削減による顧客満足度の向上、競争力強化につながります。
アフターフォロー
商品を届けるだけでなく、届けた後に行う修理や保守、返品、問い合わせなどに対応するアフターフォローも、ロジスティクスの構成要素の一部です。
修理に必要な部品や返品された商品の管理を適切に行うだけでなく、消費者の問い合わせなどに対応してフィードバックを得ることも、商品の品質やロジスティクスを改善していくために必要となります。
消費者の問い合わせにスムーズに回答することは顧客満足度の向上と関係性の維持にも役立つため、過去の問い合わせ情報を社内で共有し、迅速に対応できる仕組みを作ることが重要です。
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
7ロジスティクスの歴史
ロジスティクスは、テクノロジーの発展によって以下の3回のイノベーションが起きています。
<ロジスティクスに起きたイノベーション>
- ロジスティクス1.0:輸送の効率化
- ロジスティクス2.0:荷役の効率化
- ロジスティクス3.0:物流管理の効率化
それぞれの変遷について解説していきます。
ロジスティクス1.0:輸送の効率化
1900〜1920年代に陸路・海路のインフラが整ったことによって、大量の物資をスピーディーに輸送できるようになったことを「ロジスティクス1.0」と呼びます。
陸路・海路が整備されるまでは、馬車による輸送が一般的であったため、輸送に時間がかかっていました。鉄道や船舶に関する技術が普及したことによって、多くの貨物を短時間で目的地に運べるようになりました。
ロジスティクス2.0:荷役の効率化
1950〜1960年代には、フォークリフトやパレット、クレーン車などが普及して、荷役(にやく)作業が効率化しました。荷役とは、貨物の積み込み・取り卸し・運搬・ピッキング(保管場所から商品を取り出すこと)・仕分けを指します。
また大きいコンテナやトラックも登場し、港まで大量の商品を運べるようになりました。
ロジスティクス3.0:物流管理の効率化
1980年代になると、物流の情報をシステムで管理することによって、作業を効率化できるようになります。システムを導入するまでは、在庫管理や配送管理は、書類や台帳に手作業で記入していました。
物流工程をシステムで管理するようになり、書類への記入作業が減り、必要なデータをすぐに取り出せるようになります。さまざまな工程で発生するコストを可視化でき、物流に関する作業を効率化できるようになりました。
8物流業界の課題とロジスティクスによる対応
物流業界は、現在さまざまな課題を抱えています。主な課題としては以下の3つが挙げられますが、これらの課題解消にも、ロジスティクスが役立つでしょう。
<物流業界の主な課題>
- 物流コストの増加
- 人手不足
- サプライチェーンのリスク
物流コストの増加
燃料費や人件費の高騰、小口配送の増加によるコストの増大といった原因で、物流にかかるコストは年々膨らんでいます。こうしたコストの増加分を、すべて消費者に転嫁することは困難です。ロジスティクスの導入によって物流全体の生産性を高め、コストを削減していくことが大切です。
人手不足
少子高齢化などの原因によって、物流業界は慢性的な人手不足に陥っています。特にトラックドライバーについては、2024年にスタートする残業時間上限規制によって、さらなる人員不足に陥る可能性が高いでしょう。
ロジスティクスによって、これまで人の手で行っていた業務をシステム化するとともに、配送ルートの見直しや業務の無駄の削減を行い、少人数でも対応できる体制を構築することが求められます。
サプライチェーンのリスク
サプライチェーンとは、商品が生産者から消費者に届くまでの一連の流れを指し、多くの企業が関係するため、他社のセキュリティ対策不足などが自社に影響を及ぼすリスクへの対応も物流業界の課題となっています。
仕入先や倉庫会社、配送会社などの適切な選定も、ロジスティクスの業務の1つです。仕入先や倉庫会社、配送会社などを選ぶ際は、適切なセキュリティ対策やリスク管理ができているかどうかを確認しましょう。
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
9ロジスティクスの今後
現在、EC通販サービスが普及し、多様な商品をスピーディーに消費者へ届けることが物流業界に求められています。消費者のニーズを正確に把握して、適切な在庫数を確保し素早く出荷することが大切です。
リアルタイムで消費者の情報を把握して対応するために、IoT・AI・物流ロボットなどのテクノロジーの導入が必要です。
IoTやAIのテクノロジー導入による物流業務の効率化は「ロジスティクス4.0」と呼ばれています。今後、ロジスティクスがどのように変化していくのか、想定される未来について見ていきましょう。
物流業務の自動化
物流業務の自動化は、これからもますます進んでいくと考えられます。
ピッキングロボットや自律走行搬送ロボット(AMR)、RFIDによる在庫情報の管理などは、すでに物流業務の一部を自動化している技術の代表例です。配送ドローンは一部で実用化が始まっており、自動運転トラックも実証実験が進むなど、この流れは今後も続いていくと予想されます。
ロボットなどの性能の向上や、対応できる業務範囲の拡大によって、さらなる業務効率化や人的ミスの排除、スピーディーな物流の実現が期待されます。
AIによる意思決定の最適化
ロジスティクスで重要となる需要予測や在庫管理、配送ルートの最適化などにAIを導入できれば、迅速かつ客観的な意思決定を行うことが可能です。
AI技術は、刻々と進化を続けています。すでにさまざまな現場でAIが活躍していますが、今後その性能が向上していけば、個人の経験や知見に頼っていた複雑な要素が絡む意思決定も、より正確な予測に基づいて判断できるようになります。意思決定にかかる時間も削減できるようになるでしょう。
高速通信とIoTの活用による物流管理の拡大
さまざまな場所で利用可能な高速通信が普及し、IoTの技術が進化したことにより、ロジスティクスで必要な倉庫管理や配送管理などが効率化しています。
IoTとは、物同士をインターネットでつなぐ技術のことです。たとえば、トラックにセンサーやカメラなどを搭載しておくことで、今、どこを走っているのかがリアルタイムでわかるようになります。ほかにも、商品にタグを付けることで、管理に必要な情報を効率的に管理できるようになるRFIDもIoTの一種です。
このIoTと通信技術を活用してリアルタイムでトラックや商品の情報を把握し、管理業務の最適化と効率化を推進するTMSやWMSは、ロジスティクスや物流の高品質化で重要な役割を果たすため、今後も広く普及していくことが予想されます。
持続可能性や環境負荷低減の重要性の高まり
持続可能性への配慮や環境問題への対応は、世界全体で取り組むべき課題です。
物流業界においても、環境負荷に配慮して、二酸化炭素の排出削減に積極的に取り組むことが求められています。平均気温の上昇などの環境の変化が続く中、今後も環境問題対策の重要性は高まっていくでしょう。
ロジスティクスでは、配送などにおける再生可能エネルギーの活用や、環境負荷の低減につながる効率的な配送ルートの構築といった方法で、環境負荷の低減に貢献することが可能です。また、ロジスティクスという自社内の管理を越えた部分でも、複数企業の連携による共同配送など、従来の業務の在り方を根本から見直す取り組みが進んでいくと考えられます。
消費者のニーズに合わせた物流サービス
消費者のニーズの多様化が進んでいる昨今、物流面でも消費者からさまざまな要望が寄せられることが予想されます。個別化するさまざまなニーズに応えられる対応力があれば、多くの競合の中で優位に立つことが可能です。
ロジスティクスの要素であるアフターフォローにも注力して、顧客の声を集めてニーズを分析すると同時に、分析結果を反映したサービスを迅速に実施できる仕組みを構築して、さまざまなニーズに対応できる体制を整えましょう。
同時に、多くのニーズに対応しても業務が複雑化しないよう、ロジスティクスによって物流業務全体を効率化することも重要です。
10ロジスティクスを効果的に活用する3つのポイント
ロジスティクスを効果的に活用するためには、必要な情報を迅速に把握して、連携できることが重要になります。
ロジスティクスを導入する場合、以下のポイントに気をつけて運用することが大切です。
<ロジスティクスを導入する際に意識すべきポイント>
- 在庫データをリアルタイムで把握できる仕組みを作る
- 物流プロセスの各データを連携する
- 売れ筋商品を把握する
在庫データをリアルタイムで把握できる仕組みを作る
ロジスティクスを効率的に活用するためには、在庫データをリアルタイムで把握することが大切です。保管・輸送・荷役・包装・流通加工といった一連の流れの中で、在庫がどのような状態か確認できる仕組みを構築しましょう。
在庫の状況がリアルタイムでわかると、在庫の過不足や輸送までにかかる日数が把握できます。その結果、各工程の生産性の向上や、コスト削減にもつながります。
物流プロセスの各データを連携する
ロジスティクスを効果的に活用するためには、物流の各プロセスのデータを連携することも大切です。
生産・在庫・輸送・購買データなどさまざまなデータを連携して、一括管理することによって、各工程の生産性を効率化できます。これらの各工程のデータがばらばらに管理されていると、データをうまく活用できず配送までに時間がかかります。
物流プロセスの各データを連携することによって、消費者が求める商品をスピーディーに配送することが可能です。ロジスティクスを運用する企業の担当者は、物流プロセスの各データを連携することをおすすめします。
売れ筋商品を把握する
ロジスティクスを効率的に運用するためには、売れ筋商品の把握が重要です。
売れ筋商品を把握することによって、適切な数量で商品を生産・保管・配送管理できるようになり、過剰在庫の防止にもつながります。売れ筋商品を把握するために、消費者の注文内容や、倉庫で保管している商品の在庫状況についてリアルタイムで把握することが大切です。
売れ筋商品が特定できたら、生産量を増やしたり、倉庫内の配置を改善したりするなど、よりスムーズに消費者へ届けられる仕組みを構築しましょう
11まとめ:調達から配送まで一括管理するロジスティクス
ロジスティクスとは、商品の生産から消費者への配送までを一括で管理する仕組みです。
物流現場にロジスティクスを導入すると、在庫を適切に管理できる上に、各工程のコスト削減にもつながります。在庫や配送管理に悩んでいる企業の皆様には、消費者へ商品を正確かつスピーディーに届けられるように、ロジスティクスの導入をおすすめします。
当社では、生産や在庫管理を適正化するサービスを提供しています。
「最適な在庫管理をしたい」「購入データを可視化したい」といった悩みを抱えている企業の担当者は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
物流業界の2024年問題で、
EC通販事業者がすべき3つの対策とは?
サービスはこちら