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ドーリーとは?利用するメリットや注意点、種類や選び方を詳しく解説

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ドーリーとは?利用するメリットや注意点、種類や選び方

ドーリーとは、手押し部分がない台車・搬送機器のことです。倉庫だけでなくスーパーや病院でも使われているので、日常で目にする機会も少なからずあります。
ドーリーは荷物の移動や保管に便利ですが、多くの種類がある中から、用途に応じて適切なものを選ぶことがポイントです。

本記事では、ドーリーの役割やメリット、使用上の注意点を解説します。選定時のポイントについても、ぜひご参考ください。

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ドーリーとは

ドーリーとは(イメージ)

物流業界におけるドーリーとは、手押し部分が無い台車・搬送機器のことをいいます。

木製やプラスチック製の積載部に車輪(キャスター)が4つ付いているだけのシンプルな構造です。

ドーリーは、主にパレットのように大きくて平たいものや、折りコン(折り畳みコンテナ)などの運搬に使用されます。また、倉庫内の物資を運び出しやすくするため、物資の保管に使われることもあります。

なお、物流業界以外では、ドーリーという言葉の意味が異なる場合もあります。例えば、映画業界では撮影時に使う移動式の台のことを指します。

ドーリーを利用するメリット

ドーリーを利用するメリットは、以下の3つが挙げられます。

ドーリーを利用するメリット(イメージ)
  • 狭いスペースで使いやすい
  • 収納スペースが少ない
  • 用途ごとの種類が豊富

狭いスペースで使いやすい

ドーリーは車輪が4輪とも回転するため旋回性能に優れており、方向転換にスペースが必要な手押し式台車よりも閉所での作業に適しています。

倉庫内のレイアウトを検討する際は、大型車両(フォークリフトなど)が通ることができる幅を確保してから、台車用の通路を配置するケースが多いため、手押し式台車で通ることができない通路になってしまうことがあります。 その場合は小回りのきくドーリーが便利です。

収納スペースが少ない

ドーリーは形状がシンプルのため、重ねて保管ができます。手押し部分のある台車に比べて収納に必要なスペースが少なく、かさばらないことがメリットです。 サイズ展開も豊富なため、保管スペースが少ない場合は小さいサイズのドーリーを選びましょう。

現場によっては、重機械を使用する際の振動により、積んでいたドーリーが崩れるリスクもあるため、保管用の留め具が付いているものがおすすめです。

用途ごとの種類が豊富

ドーリーは各種メーカーから販売されており、材質やサイズの展開が豊富です。用途に合わせてドーリーを使い分けることで、安全性や作業効率を高められます。

例えば、限られた保管スペースしかない場合は、軽くて積み上げやすいプラスチック製のドーリーが最適です。 一方で、重量のある荷物を運ぶ機会が多い場合は、アルミ製のような強度に優れた素材を選びましょう。

ドーリーを利用する際の注意点

ドーリーを利用する際の注意点(イメージ)

ドーリーを利用する際の注意点は、以下の3つです。

  • 不安定な載せ方をしない
  • 急発進・停車をしない
  • 荷物を積みすぎない

不安定な載せ方をしない

ドーリーには手押し部分や枠がないため荷物が不安定になりやすく、運搬の際に荷崩れを起こす可能性があります。

ドーリーに荷物を積む際は数量やバランスに注意し、中央に寄せて積載すると安定します。 荷物の形状や大きさの都合で、どうしても不安定な載せ方になる場合は、荷崩れ防止用の留め具を使いましょう。 また、運搬時は荷物の中心を持つようにすると、安定しやすくなります。

急発進・停車をしない

ドーリーで荷物を運搬する際は動かし方に注意し、急な発進・停車・旋回をすると、荷崩れのリスクがあるため注意が必要です。

ドーリーを押す際は、荷崩れしないようにゆっくりと発進・停車を行いましょう。旋回の際は荷崩れが起きやすいので、周囲を確認しながら少しずつ旋回するようにします。
急発進や停車、旋回時の荷崩れが心配な場合には、折りコンの併用を検討してみてください。

荷物を積みすぎない

作業効率を高めるために、一度に荷物を積みすぎてしまうと、荷崩れや台車の破損、視界不良などのリスクがあります。 ドーリーを含む台車運搬中は事故が発生する危険があるため、事故を未然に防ぐためにも安全基準やルールを守って作業を行いましょう。

ドーリーに荷物を固定したり、視界確保のために引いて運搬するのも効果的です。また、破損対策のため、事前に耐荷重量も確認してから作業を行いましょう。

ドーリーの選び方

ドーリーを選ぶ際の主なポイントは、以下の3つです。

ドーリーの選び方(イメージ)
  • サイズ・積載重量
  • 車輪
  • 安全性

サイズ・積載重量

ドーリーを含む台車は、サイズによって一度に積める重量(耐荷重量)が決められています。 目安としては、もっとも小さいサイズで100kg、最大サイズでは500kgほどです。

耐荷重量を超過するとドーリーが破損し、事故の原因となります。基本的に軽量で耐加重量の大きいドーリーを選ぶと良いですが、品質が高いものは高額のため予算と相談しながら選びましょう。

車輪

ホイール部を覆っているタイヤ部分の材質は、一般的な環境の場合はゴム車輪で構いませんが、高温環境や機械油が多い環境、水が多い環境の場合はウレタン車輪のドーリーを選びましょう。 ウレタンはゴムよりも硬く、耐熱性や耐油性に優れています。 タイヤ部分の材質には、以下のようにゴムやウレタン以外もあります。

【台車で使われる車輪の特徴】
名称 特徴
フェノール ・耐熱性に優れている
・高温環境での作業に最適
ナイロン ・軽量で、耐薬品性や耐食性に優れている
・薬品工場などに最適
導電性 ・電気を通しやすく、アースの役割をする
・静電気を嫌う部品工場などに最適
ブタジェンゴム ・ゴム車輪より弾性が高く、耐摩耗性に優れる
スーパーソリッド ・弾性を調整しており動かしやすい
・耐摩耗性に優れている

安全性

作業環境において安全に運搬・保管ができるドーリーを選びましょう。
安全性の意味合いはさまざまのため、以下のポイントに注意して選定を進めてみましょう。

【ドーリー選定時のポイント】

  • 荷物の運搬に十分な強度がある
  • 作業環境に適した材質・サイズである
  • 運搬や保管時の事故を予防できる

ドーリー(平台車)以外の台車種別

運搬する荷物の種類や作業工程によって、適した台車は異なります。ドーリーだけではすべての作業に対応できないため、用途に応じて使い分けることが重要です。

ドーリー(平台車)以外の台車種別(イメージ)

ドーリー(平台車)以外の台車は、大きく以下の4種に分類できます。

  • 片袖台車
  • 両袖台車
  • 箱台車
  • 2輪台車

片袖台車

片袖台車は、平台車の片側に押手(手押し部分)が付いた台車です。もっとも基本的な台車で、ホームセンターで購入できます。 運搬中の方向転換がしやすく場所を選ばず使用できるため、スーパーや病院、ホテル、空港などで幅広く使用されており、材質やサイズも豊富です。

ストッパー付きの片袖台車なら手を離しても静止するため安全性も高いですが、荷物の積み方によっては操作が難しくなり転倒リスクもあるため、積み方には十分注意しましょう。

両袖台車

両袖台車は、平台車の両側に押手が付いた台車で、前後移動しやすい利点があります。
方向転換しなくても移動方向を変えられるため、Uターンの難しい狭い幅の通路での利用に便利です。

箱台車

箱台車は、片袖台車・両袖台車の荷台に、荷物を入れる箱が固定された構造の台車です。通常の台車だと転げ落ちる可能性がある荷物や、小型の荷物を運搬するときに使用します。

箱台車の箱の種類によって区別されることもあり、カゴ台車、金網台車、シートボックス台車、2段・3段台車などと呼ばれます。いずれも用途が異なるので、選定の際は注意しましょう。

2輪台車

2輪台車は、1人で使用するタイプの台車です。てこ車やねこ車とも呼ばれ、重い荷物や特殊な形の荷物(ガスボンベなど)を運搬するのに適しています。

てこの原理を応用しており、人間と台車の両方に荷重を分散しているため重い荷物でも1人で運搬可能ですが、運搬の際にバランスを取る必要があるため、慣れるまでに時間がかかります。

まとめ:自社に最適なドーリーを選ぼう

ドーリーは平たい形の台車のことで、運搬や保管に使用されます。限られた狭いスペースでも簡単に移動でき、豊富な種類から用途に適したドーリーを選定することも可能です。

作業環境や運搬する荷物によって最適なドーリーが異なるため、選定の際は注意が必要です。サイズ・積載重量などを考慮し、安全で効率的に作業を進められるドーリーを導入しましょう。

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